大傑作と名高い二作を制作し、高い評価を一部で得るものの音楽的に完成度が荒い面がありセールス的には不振。 あっけない解散の憂き目に遭う事となります。 その後、新バンド結成に動くものの、米国でのクロスオーヴァー系の動きが気になる事となります.............................. 当時かのChick Coreaはフリー・ジャズ系の音楽性を指向した”Circle”を短期間で解散させ、クロスオーヴァー系の音楽性に可能性を見出し、 かの”Return to Forever”をStanley Clarke/故Joe Farrell/Airto Moreiraら名手陣と結成。 1972年に”Return to Forever””Light as A Feather”という歴史的大傑作二作を制作する事となります。
(事実、Chick Coreaはかの英国の異色トリオ”Backdoor”(後にWhitesnake、Schon/Hammer、James”JY”Young他で御馴染み名手Colin Hodgkinson在籍)を愛聴。 Colin Hodgkinsonに刺激を受けた名手Stanley Clarkeは本格的にElectric Bassに取り組む事となり、Return to Forever変革への道が開かれる事となります...........................)
ギタリストに名手Bill Connorsを迎え、名手Steve Gadd/Mingo Lewis在籍の幻の第二期を経て名手Lenny Whiteを加入させ、”ロック・バンド編成”新生”Return to Forever”をスタート。
1973年に大傑作「Hymn of the Seventh Galaxy」を制作し大反響を得、Bill Connorsが長期のツアーに難色を示し離脱後は当時無名でバークレー音楽院在学中の驚異的名手Al Di Meolaをスカウト。 その後”Where Have I Known You Before””No Mystery””Romantic Warrior”という歴史的大傑作を立て続けに制作.....という時期でございます。
また名手Neil Murrayもかのカンタベリー系絡みがありDave Stewart(ex-Hatfiels & the North)参加のかのBill Brufordのソロ作”Feels Good to Me”リハーサルセッションに駆り出され、 そのDave Stewart/Phil Miller結成の”National Health”結成に参加。 あっけなくラインナップが崩壊と相成り、バンドは存亡の危機に見舞われる事となります........................... そしてその後にJohn Mole(B)を迎え、四人編成として再スタート。 専属ヴォーカリスト不在で故Gary Mooreがヴォーカル兼任となり、インストルメンタル重視のバンドと化し、次作に向け創作を開始する事となります。
契約が解除されるものの、時代は世界的なジャズ/フュージョン/クロスオーヴァー系ブームの真っ只中。 かの”MCA”が獲得に乗り出す事となります。 そして故Gary Moore自身が新世代ハイテク・ギタリストという事があり、当時は驚異的な演奏力で登場し注目を浴びた名手Al Di Meola在籍の”Return to Forever”の音楽性に注目。 ”英国版Return to Forever”的な音楽性を重視し、再スタートを切る事となります................................................ さて、ボーナス楽曲。
商品説明
御存知!名手故Gary Moore/Don Airey/Neil Murray他参加 Colosseum Ⅱ 「Strange New Fresh」リマスター紙ジャケット仕様二枚組限定盤 国内盤中古でございます。リマスターは2005年度日本独自リマスターとなります。
日本特有の高音中心で幾分杓子定規的なリマスターで古いものでございますが、非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
故John Hisemans(Ds、Per ex-Colosseum、Tempest)、故Gary Moore(G、Vo ex-Skid Row、初期Thin Lizzy、後にThin Lizzy復帰、G-Force、Greg Lake Band他)、
Don Airey(Key、現Deep Purple ex-Cozy Powell's Hammer、後にRainbow、Ozzy Osbourne Band、Jethro Tull他)、
Neil Murray(B、ex-Hanson 2nd”Magic Dragon”)、Gilgamesh、後にNational Health、Whitesnake、Gary Moore Band、VowWow、Black Sabbath、Brian May Band、Peter Green Splinter Band、MSGセッション他)、
Mike Starrs(Vo、後にLucifer's Friend他)となります。
(但し、ボーナスCDでは三曲を除き、”Hiseman/Moore/Airey/John Mole(B 後に”Electric Savage””War Dance”に参加)”編成となります)
プロデュースはJohn Hiseman。エンジニアはAshley Howe(Uriah Heepで御馴染み)となります。
1975年12月~1976年初頭 英国・ロンドン(”Bronze Records”作品制作で御馴染み)”Roundhouse Studios”での制作となります。
内容は言わずもがな。
Colosseum解散後John Hisemanは、かのIan Carrのソロ作で実質上”Nucleus”新作の傑作「Belladonna」をプロデュース。
参加していた個性派名手故Allan Holdsworthを引き抜き、Colosseumでの同僚Mike Clarke等と共に新バンド”Tempest”を結成する事となります。
時代はクロスオーヴァー期に突入という時期。
そもそも”Colosseum”ではシーンに先んじてジャズ/ロックの音楽性で当時のアート/ロック系に接近した音楽性を指向したJohn Hiseman。
当時のプログレッシブ・ロックやハード・ロック等アート/ロック系により接近を図り、ロック・バンド編成にて新たな音楽性を指向する事となります。
ギタリストを追加加入させるも故Allan Holdsworthはそれを嫌がり脱退云々と(Quartet、Quintet、Trioと)変遷を経ながら活動。
大傑作と名高い二作を制作し、高い評価を一部で得るものの音楽的に完成度が荒い面がありセールス的には不振。
あっけない解散の憂き目に遭う事となります。
その後、新バンド結成に動くものの、米国でのクロスオーヴァー系の動きが気になる事となります..............................
当時かのChick Coreaはフリー・ジャズ系の音楽性を指向した”Circle”を短期間で解散させ、クロスオーヴァー系の音楽性に可能性を見出し、
かの”Return to Forever”をStanley Clarke/故Joe Farrell/Airto Moreiraら名手陣と結成。
1972年に”Return to Forever””Light as A Feather”という歴史的大傑作二作を制作する事となります。
されどこのChick Coreaは英国アート/ロック系に元々注目していた感が有り、その興隆に刺激を受けバンドを解体。
(事実、Chick Coreaはかの英国の異色トリオ”Backdoor”(後にWhitesnake、Schon/Hammer、James”JY”Young他で御馴染み名手Colin Hodgkinson在籍)を愛聴。
Colin Hodgkinsonに刺激を受けた名手Stanley Clarkeは本格的にElectric Bassに取り組む事となり、Return to Forever変革への道が開かれる事となります...........................)
ギタリストに名手Bill Connorsを迎え、名手Steve Gadd/Mingo Lewis在籍の幻の第二期を経て名手Lenny Whiteを加入させ、”ロック・バンド編成”新生”Return to Forever”をスタート。
1973年に大傑作「Hymn of the Seventh Galaxy」を制作し大反響を得、Bill Connorsが長期のツアーに難色を示し離脱後は当時無名でバークレー音楽院在学中の驚異的名手Al Di Meolaをスカウト。
その後”Where Have I Known You Before””No Mystery””Romantic Warrior”という歴史的大傑作を立て続けに制作.....という時期でございます。
ジャズ系名手John Hisemanとしては「ロック・バンド編成化によるアート/ロック系への接近」はTempestで用いた手法。
ジャズ・ミュージシャンで先に”Colosseum”で当時のアート/ロック系に大きな接近を図ったのは自分、との自負があり、先を越された、と感が有った模様で、
新バンド結成へ動く事となります..................
そして最初に白羽の矢を立てたのが故Gary Moore。
弱冠19歳での”Skid Row”での登場。英国チャートに割と高位に付け、新世代ハイテク系ギタリストとして注目を浴びます。
三作目制作中に離脱し、”Gary Moore Band”を結成。
当初のツインギター/キーボード含む5人編成~トリオ編成へと移行し、傑作”Greeding Stone”を制作。されど、あっけなく解散し、名手Eric Bell脱退後の初期Thin Lizzyに加入。
シングル・リリースを経て新作”Night Life”製作初期にJohn Hisemanからアプローチを受ける事となります。
(”Greeding Stone”では現在のハード・フュージョン系に繋がる楽曲が含まれている事から、起用に繋がった感有り)
故Gary Moore曰くの「腕と才能を試してみたい!」との希望であっけなく脱退。合流する事となります.............................
(故Phil Lynottは渋々送り出した模様でございますが.............その件で名手Brian Robertsonをオーディション選考を経て加入させるものの、
「ギタリストが二人いれば一人辞めても大丈夫だろう」(........同時に辞めたらどうなる?)との事で再びオーディション選考でScott Gorhamが見出され、全盛期ツインギターが完成するとなります......................)
Colosseum/Tempest同僚のMike Clarke、かのDuncan Mackay等々のメンバー変遷を経て、1975年中期にDon Airey/Neil Murray/Mike Starrsを含む編成で正式発足。
ツアーを経つつ制作開始、1976年4月にようやくリリースの運びになる.......................という経緯がございます.........................
さて今作。
”英国版Return to Forever”との称されるColosseum Ⅱではございますが、今作では専任ヴォーカリストの存在がミソ。
(そもそも前任がかのGraham Bellという事があり)後任たるMike Starrsがソウル・ミュージック系濃いヴォーカル・スタイルを有しており、
今作では英国クロスオーヴァー系(Brian Auger's Oblivion Express等々)の影響が見られる音楽性でございます。
また当時かの名手Hervey Hancock率いた”Headhunters”等々のジャズ/ファンク系の影響も見受けられる事もミソ。
英米クロスオーヴァー系と米国での”ロック・バンド編成Return to Forever”に代表される後のハード/フュージョン系に繋がる音楽性に当時のプログレッシブ・ロック等のアート/ロック系の音楽性を融合した感がございます。
ヴォーカル重視で演奏・アンサンブルと楽曲のバランスを巧みに取った作風ではございますが、バンド名がかの”Colosseum”継承の”Colosseum Ⅱ”。
それを意識させる音楽性でもございます。
また、創作の中心たる名手故Gary Moore自身がジャズ系ミュージシャンではない事がミソ。
メロディアス重視で楽曲を構築していく感が有り、意外な聴き易さがございます。
後に故Gary Moore曰く「(Colosseum Ⅱ的な音楽性の再演に対して)自分はそういう系のミュージシャンではないからその系の方々に申し訳ないから」との事ではございますが、非常に質が高いもの。
現在でも名手系ミュージシャンの愛聴盤として知られるものでもございます。
創作はMoore/Hiseman中心でございますが、鍵は名手Don Aireyでございます。
王立音楽院出身の名手で当時はセッション系で鳴らした方でございますが、そもそもがジャズ指向のミュージシャン。
作曲に携わるジャズ系故John Hisemanの存在がございますが、世界的なクロスオーヴァー系の音楽分析を基とするアカデミック面からのアレンジ、演奏アプローチが興味深いもの。
そして名手Don Aireyの本音という事がミソ。
後々に故Randy Rhoads在籍時Ozzy Osbourne Bandや故Cozy Powell大傑作1st”Over the Top”(音楽監督でもございますが......)等々に見られる、気に入った音楽性には積極介入するという姿勢が垣間見られますが、
今作のみならず”Colosseum Ⅱ”では並々ならぬ意気込みが感じられるものでございます。
またNeil Murrayという(実は)ジャズ系名手の存在も演奏・アンサンブルやリズム/楽曲の幅を広げている事もミソでございます。
非常に質が高く、現在でも名手系ミュージシャンの愛聴盤として知られる今作ではございますが、リリース後はセールス不振。
英国ではPunk/New Waveの台頭が有り、アート/ロック系のミュージシャンは音楽シーンから追いやられていくという時期。
また八十年代という新時代に向け、新たな音楽性をジャンルを超え模索する時期でもあり、音楽性の変更を迫られる事となりMike Starrsが解雇。
また名手Neil Murrayもかのカンタベリー系絡みがありDave Stewart(ex-Hatfiels & the North)参加のかのBill Brufordのソロ作”Feels Good to Me”リハーサルセッションに駆り出され、
そのDave Stewart/Phil Miller結成の”National Health”結成に参加。
あっけなくラインナップが崩壊と相成り、バンドは存亡の危機に見舞われる事となります...........................
そしてその後にJohn Mole(B)を迎え、四人編成として再スタート。
専属ヴォーカリスト不在で故Gary Mooreがヴォーカル兼任となり、インストルメンタル重視のバンドと化し、次作に向け創作を開始する事となります。
契約が解除されるものの、時代は世界的なジャズ/フュージョン/クロスオーヴァー系ブームの真っ只中。
かの”MCA”が獲得に乗り出す事となります。
そして故Gary Moore自身が新世代ハイテク・ギタリストという事があり、当時は驚異的な演奏力で登場し注目を浴びた名手Al Di Meola在籍の”Return to Forever”の音楽性に注目。
”英国版Return to Forever”的な音楽性を重視し、再スタートを切る事となります................................................
さて、ボーナス楽曲。
1975年8月制作時のオリジナル・ラインナップ期のデモ3曲(CD-1収録)に、1976年中期名手John Moleを迎え四人編成として再スタートを切った時期のデモ録音7曲。
そして1976年6月BBC”In Concert”より3曲ライヴ録音となります。
デモ録音に既に後の大傑作”War Dance”等の楽曲が登場している事が非常に興味深いものでございますが、アレンジの違いが興味深いもの。
オリジナル期はバンド名から”Colosseum”の音楽性や継承感を意識した感が有り、そのデモ録音でもそれが窺えるもの。
全て今作本編からは外された楽曲で非常に興味深い出来となっております。
ラインナップ変更後は演奏面の幅やスペースが広がっており、音楽面から見たMike Starrsの解雇理由が垣間見られる感もございます.................
そしてライブ録音。
四人編成として再スタートを切ったばかりの音源で、アレンジの違いが興味深いもの。
当時の米国を中心としたシーン「ジャズ/クロスオーヴァー」系の影響が強く窺えるものでございます。
残されている筈の他のBBC音源含め、正直完全収録して戴きたかった感がございます........................................
かの名手John Sykes(ex-Tygers of Pang Tang、Thin Lizzy、Whitesnake、Blue Murder、Sykes)がそのBBCライヴを聴き、本格的にプロを目指す事を決意したという逸話がございます................................
故Gary Moore曰く「若い頃にJohn Hisemanと出会った事で助かった」との事で、ミュージシャンとしての様々な姿勢を相当仕込まれた模様でございます。
(後のThin Lizzyでの故Gary Moore突如再脱退の一件に絡むものではございますが...........................)
正直故Gary Mooreはブルーズの枠には収まらない才能と技術の持ち主でそれを本格的に開花させたのが、この”Colosseum Ⅱ”での活動の感がございます..........................................
現在では入手が困難。この機会に是非。
注:配送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。